協会趣意書

有史以来、人類は行動範囲を広げ、その生活様式の変遷とともに新たな感染症が生まれてきました。

2019年12月中国武漢市から端を発する新型コロナウィルス感染症は、グローバル化とともに全世界を不安の渦に巻き込み終息の糸口さえ未だ見出せない状況です。

感染症拡大を防ぐためには手指の除菌、生活環境下での人が触れるものの除菌が大切であり、アルコール消毒や次亜塩素酸ナトリウム希釈液による消毒、マスクによる防御、イオンや空気洗浄機による空間除菌が一般的だった中、「次亜塩素酸水」がマスコミやSNS等により注目を集めました。

しかしながら今回、製造時の条件によって左右される電解方式で作られた「電解次亜水」がNITE(製品評価技術基盤機構)の評価試験を受け、残念ながら新型コロナウィルスへの効果が認められないと判定され、さらにマスコミの誤報も重なり一般の消費者を混乱させてしまいました。

マスコミが弱酸性次亜塩素酸水溶液の勉強をしないままに、新型コロナウィルス感染症の切り札のような過剰な報道を繰り返した結果、心無い業者より一般の消費者が取り扱うには危険な「次亜塩素酸ナトリウム希釈液」や「粗悪な品物」が流通されるようになりました。

私たち「二液混合方式により生成される弱酸性次亜塩素酸水溶液」が使われてきた歴史は古く、すでに30年以上の時を経過しております。その間、二液混合方式で生成する正式な協会が設立されていなかったために、マスコミに対して「弱酸性次亜塩素酸水溶液」の正確な情報を提供することが出来ませんでした。

既に「二液混合方式の弱酸性次亜塩素酸水溶液」は「除菌」「消臭」で数多くの市場に浸透しており、昨今は「噴霧」を手段としてその主な市場は、畜産・酪農・農業・漁業・ペット関連)・ホテル・遊戯施設・トレーニングジム・介護介助関係・高齢者施設・幼児施設(保育園・幼稚園)に拡大しております。

誤報が出たままの状況では、今後新型コロナウィルスに限らず季節性インフルエンザウィルス・ノロウィルス感染症等を含む、数多くの感染症を抑制していた上記の既存市場にも悪影響が出ないか懸念されるところです。

このような状況下の中、安全で高濃度・安定型の「二液混合型弱酸性次亜塩素酸水溶液」の有効性を啓蒙するとともに、消費者が安心して使用できる明確な製造規格基準と運用ルールに基づく企業をもとに、「一般社団法人 日本弱酸性次亜塩素酸水溶液認定協会」を設立する運びとなりました。

二液混合方式による弱酸性次亜塩素酸水溶液及びその生成装置、弱酸性次亜塩素酸水溶液を安全に噴霧する超音波式噴霧器を製造する優良企業を会員として登録し「認定協会が連番で管理する協会認定シール」を発行することとし、認定される優良品の製品ひとつひとつにシールを貼付することにより、一般の消費者が一目で「優良品」を見分ける事が可能となり市場の健全化がはかれます。

健全な認定企業を増やし弱酸性次亜塩素酸水溶液の製造方法や保管方法の統一規格を策定し、一般消費者に正しい使用方法を啓蒙していきます。

新型コロナウィルス感染症のパンデミックで、人類の「除菌」に対する意識が変わりました。

消費者の除菌に対する目も厳しくなり、本協会が発行する「認定シール」は、本物の弱酸性次亜塩素酸水溶液を見分けるための重要なツールとして評価されます。規約は守るための当たり前のもので規約以前として、消費者の安全のための意識が高い製造者・販売者が集まってくれる事を切望します。

令和2年10月25日

一般社団法人 日本弱酸性次亜塩素酸水溶液認定協会
代表理事 加藤 寛